南道路の土地は市場に出るとすぐに売れてしまうほど人気があります。そのため、不動産業者が即座に購入してしまい、一般の方々が購入する機会が限られているのが現状です。千葉県東葛地区では、建売住宅用地の主流は30~40坪ですが、市場に出る南道路の土地は50坪以上の大きなものが多いため、建売業者が先に購入してしまうことが一般的です。
このような市場の現状を理解した上で、南道路以外の選択肢を検討することが重要です。
南道路の土地は、他の土地よりも8%~10%、角地では13%~15%高くなる傾向があります。
これが、南道路の人気を裏付けています。たとえば、2200万円の予算で南道路の40坪の土地を探すと、
同じ予算で他の土地では44坪の広さを購入できることになります。畳で換算すると、
南側に8畳分の庭を確保できることになります。
南道路以外でも、日当たりを確保する方法はあります。たとえば、屋上やルーフバルコニーを設けたり、
建物に吹き抜けを作ってトップライトや高い位置からの窓で光を取り入れる方法があります。これらの方法は、
プランニング次第で十分に日当たりを確保できるため、南道路にこだわらずに住まいを設計することが可能です。
南道路以外にも、南雛壇の土地や、南側に隣地の通路や施設(公園、防火水槽など)がある場所など、
日当たりの良い敷地条件の土地も存在します。また、南北に長い形状の土地では、南側に庭を確保しやすいです。
南道路は確かに魅力的ですが、市場の状況や予算、建築コストを考慮すると、南道路にこだわる必要はありません。
様々なプランニングによって、他の土地でも十分に日当たりを確保できるため、柔軟に考えることをおすすめします。